肌の潤い保持と外部刺激から肌を守るバアリア機能、この重要な役割に欠かせない成分のセラミド。年齢につれて進行するセラミドの減少を防ぐには、肌のセラミドを効果的に増やす対策が大切になってきます。この記事ではセラミドの補給方法の効果について、どんな方法がいちばん効率的かについてお伝えします。
この記事で、お伝えするセラミドを増やす方法では、いろいろな側面から対策をお伝えしています。うるおい侍の結論から言うと肌につけるセラミドケアが一番効果的。このまま記事を読み進める前に、その理由と方法を真っ先に確認したいなら、こちらのリンクで一気にジャンプできます。
Contents
セラミドは、もともと私たちのカラダに存在する成分。従って、ビタミンなどの栄養素と同様、食べ物からセラミドを摂取することが可能です。とはいえ、どんな食べ物にでもセラミドが含まれてるというわけではないで。食べ物からセラミドを増やすには、セラミドを多く含む食べ物を摂ることが必要になってきます。
全般的に黒色の食品にセラミド含有量が多い傾向にあるといわれてるんですが、実際には、どんな食べ物にセラミドが含まれてるのか例を挙げるとザッとこんな感じ。
<セラミドを多く含む食べ物>
<その他、セラミドを含む食べ物>
この中でも、コンニャク芋には米や小麦より10倍以上多くセラミドを含んでいるため、食べ物からセラミドを摂ろうとした場合には効果が高いといえそう。しかし実は、セラミドを増やす方法として食べ物に頼るにはかなり難しい面があります。それは、むっちゃ食べなアカンからです。理想のセラミドの1日摂取量は600マイクログラムといわれてますが、これをさっきあげた食べ物で換算するとどうなるやろ。
<セラミド600μgを食べ物で摂るには>
その他の食べ物についても必要量を摂るには相当量を食べる必要がありそう。さらに、体内では消化吸収の過程で、すべてのセラミドが肌に補給されることはないことを考えると、食べ物でセラミドを増やすという方法は現実的ではなさそうです。それより、食べ物から摂るならもっと肌に良い栄養素を積極的に摂ることの方が大事かもしれません。
セラミドは、食べ物以外に飲み物から摂るという方法も考えられます。ここでいう飲み物とは一般的な飲料のことですが、セラミドを増やすという意味では食べ物と同様に、ちょっと現実離れした対応が必要になりそうです。従って、飲み物でセラミドを増やすという方法もあまり積極的にはおすすめしません。
<セラミドを含む飲み物>
セラミドを増やす方法としてはちょっと難がある食べ物や飲み物ですが、それでも食べ物と飲み物にこだわりたいなら、体内でのセラミド吸収や生成を少しでも助ける他の栄養素も積極的に摂りたいところ。
セラミドは、体内で消化されスフィンゴシンという成分に分解されて、血液に運ばれて肌に届きます。そのためスムーズな血行を助けるタマネギ、キャベツ、ジャガイモなどの食品を摂りいれるとええんとちゃうやろか。また、肌に運ばれたスフィンゴシンがセラミドに再合成される際の細胞の働きを阻害しないように、抗酸素作用に優れるビタミンCを含むレモンやアセロラ、他にトマトやニンジン、ピーマンといった緑黄色野菜が効果的。
次に考えられるセラミドを増やす方法は入浴剤や石鹸。セラミドを増やす対策をお風呂に入ったときにやっちゃいましょうというわけです。入浴剤や石鹸にもセラミドを含んだ商品は、ドラッグストアや通販などでも展開されています。ここではセラミド配合の入浴剤と石鹸やボディーソープを確認していきます。
食べ物や飲み物からのセラミド補給と比べて、決定的な違いは肌の外側からのアプローチやということですが、入浴では皮脂の落とし過ぎや長湯などでセラミドの流出を招くことがあるので、これを防いだり補ったりするのが役目になります。
セラミド配合の入浴剤でメジャーでドラッグストアで入手できるのが花王のキュレルシリーズ。価格もリーズナブルで手にしやすいセラミド配合入浴剤といえます。セラミドはヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドが『潤浸保湿セラミド機能成分として配合。ヒト型セラミドと比較して効果が劣る部分もありますが、キュレル入浴剤自体は、薬部外品なのでその分の安心感はあるで。
ボディーソープでセラミドを増やす方法を考えてみます。入浴時のセラミドケア商品としては一番種類が豊富といえるでしょう。今回紹介するボディーソープは、どれも肌に優しく複数のセラミドを配合してるため、肌の潤い保持とセラミドを増やす方法としていい効果が期待できそう。
こちらHARUのボディーソープでブルーミングシャワージェルっていいます。配合セラミドはセラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド5、セラミド6IIの5種類のセラミドと豊富。中でも肌のバリア機能アップに期待できる、セラミド5の配合なかなか目にすることは少ないかも。
次はロート製薬のセラミドバリアケアのケアセラ。泡タイプのボディーソープです。こちらのセラミド配合は、HARUの配合量を超える7種類のセラミド。セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6II、セラミドEOS、カプロオイルフィトスフィンゴシン、カプロオイルスフィンゴシン。多けりゃええってもんでもないけど、セラミドは種類によって働きが違う部分もあるので、配合するセラミドの種類が多いということは、いろんな肌へのアプローチができる点て有利といえます。
花王のキュレルもセラミド配合として認識している人は多いと思いますが、キュレル ボディウォッシュにはセラミドは配合されていないのでセラミドを増やす目的としては選択にご注意を。説明には『セラミドを守りながら』と書いてあるだけで、セラミドや類似成分配合の表記はありません。
セラミドを増やす方法として、泡や液体タイプのボディーソープより固形タイプが好みなら小林製薬のヒフミドがおすすめ。こちらの商品はトライアルですが、石鹸以外にクレンジング、ローション、クリーム、UVプロテクトの計5点、約一週間お試しができるで。さらにこの5点すべてにセラミド1、セラミド2、セラミド3の3種を配合していて『洗う~保護』のトータル的なケアができてしまうので、セラミド石鹸以外でのアプローチも考えたいならヒフミドのトライアルセットがベストチョイスとちゃうやろか。
最近ではセラミドを配合するサプリメントもかなり増えてきました。サプリメントで有名なDHCからもセラミド配合サプリが販売されていますよね。コスパに優れ、コンビニやドラッグストアなどで入手できる手軽さも人気です。DHCのセラミド配合サプリについては、こちらのレビュー記事でまとめていますので参考にしてみてください。
セラミドを増やす方法としてサプリメントを選ぶ場合、DHC以外にもいろいろなメーカーのセラミドサプリがあるので比較して選ぶことが大事になってくるで。これは価格以外にもセラミド含有量や原料、同時に摂れる肌にいい他の成分などにも違いがあるからです。セラミドの種類の詳細についてはこちらのレビュー記事をごらんください。
で、セラミドの詳細はその記事に委ねるとして、セラミドの効果だけでいうとヒト型セラミド、次いで天然セラミドが肌との相性や効果の面で優れているといえます。しかし、セラミドサプリに配合されるセラミドは植物由来のセラミドがほとんど。せやから、セラミドサプリ選びでは『植物セラミドの原料が何かを気にすべき』といえるわけです。
そこで、食べ物からセラミドを増やす方法のところで、お伝えした食品を思い出してみてください。含有量でいえば、米や小麦よりコンニャクの方が10倍以上もセラミドが多いので、肌のセラミドを増やす方法としてはコンニャク由来原料のセラミドサプリがより効果的といえます。
では最後に、肌に直接つけてセラミドを増やす方法についてです。この記事でお伝えした方法の中では、実は基礎化粧品を使うのが直接的で一番効果が高い方法といえます。食べ物や飲み物からのセラミド補給は大量に摂る必要があります。また入浴剤や石鹸の場合、含有量も気になるところやし、サプリメントも肌に届く時間などを考えると、効率の点で基礎化粧品が一番優れているからです。
さらに最近のセラミド配合基礎化粧品のほとんどは、セラミドを超微小な粒にするナノ化技術の進歩によって肌へ浸透しやすいようになっています。角質層のセラミドを増やすには肌に直接つけるのが即効性と効果の両面で期待ができます。浸透性にも優れるローション、美容液、クリームなどの活用がおすすめやで。
そんなセラミド配合の基礎化粧品を厳選して、こちらのレビュー記事でまとめていますので迷うようなら、まずは記事を確認してあなたのスタイルにあうものを見つけてみてはいかがでしょうか。
同じカテゴリー「乾燥肌とセラミド」の一覧
同じ年齢なのに肌にツヤがあって、若く見える人と老けて見える人っていますよね。そのカギを握るのが皮丘(ひきゅう)です。この記事では、なぜ皮丘がツヤ肌に必須となるのか、そのメカニズムと皮丘作りに何をしないといけないのかをお伝えします。
かまんできないツライ乾燥肌のかゆみを、すぅーっと沈めるのに役立つ外用薬と内服薬を合わせて7つ選びました。カラダへの負担が少なく即効性を重視、すべて楽天やアマゾンなどの通販やドラッグストアでも購入できる市販薬なので入手しやすいと思います。
3種のセラミド配合の小林製薬のヒフミド。乾燥性敏感肌などの潤いケアとして人気ですが、ヒフミドの口コミを調べてみると高評価もあれば良くない評価もあります。この記事では、そんなヒフミドの口コミ情報と筆者が実際に使ってみた感想を5つのアイテムごとに比較してみました。
肌の潤いやバリア機能に欠かせないセラミド。そんなセラミドを配合する商品は化粧水・美容液・クリーム・サプリといろいろありますが、効果的に肌へ補うには商品選びも重要なポイントです。この記事では、本サイトで実際に使っていいなと実感したものを中心に、セラミド配合の商品のおすすめを特集してお伝えします。
セラミド配合の基礎化粧品を使ったスキンケア、敏感肌の人にとって肌への負担や効果を考えるとオールインワンでいいのか、それともライン使いすべきなのかなど悩ましいことも多いのではないでしょうか。この記事ではセラミド配合クリームを中心とした敏感肌にとってのベストチョイスをお伝えします。
人気記事ランキング
ドラッグストアや楽天などで、お手頃価格で購入できることで人気のキュレル。『高保湿』という視点で実際に使ってみたデータで比較したキュレルよりおすすめの高保湿化粧水ランキングを作成してみました。
乾燥肌でブツブツができたりザラザラしたり、かゆみやムズムズ感、ピリピリ感を伴ったりと何かと悩みの多い乾燥肌。このようにお肌のトラブルって症状や部位もさまざま。この記事では乾燥肌のブツブツの正体、かゆみやムズムズの原因を交えながら症状に合わせたスキンケアをご紹介します。
無印良品のエイジングケア化粧水と乳液で、ほんとにしっとり保湿できてアンチエイジングにも期待できるのでしょか。実際に試してみたくてファミマで入手。コンビニで買えるエイジングケア化粧品を使ってみた感想をお伝えします。
そのドラッグストアで売っている敏感肌用セラミド化粧品、ちゃんとお肌の保湿効果を実感できていますか?ドラッグストアはスキンケア商品を比較的安価に、そして手軽に入手できるのでとても便利。改善の効果をしっかり実感できていれば問題ないですが、商品選びでは気をつけないと失敗することもあるので注意が必要です。
あせも(汗疹)は過剰発汗によって汗腺閉塞を起こして起きる肌トラブル。予防には、あせもの原因となる汗を肌に残さず乾燥を保つというのが常識かもしません。しかし、そもそも乾燥しやすい肌質の場合には注意が必要なことも。あなたは大丈夫?ケアとしてトラブルを防ぐ、あせもの保湿と乾燥についてお伝えします。
顔より皮膚が薄いといわれる陰部は、とても乾燥しやすい部位のひとつ。陰部の乾燥は、肌のカサつきはもとより、かゆみや黒ずみ、気になるニオイなどの原因となることも。個の記事ではデリケートゾーンが乾燥する原因と、デリケートゾーンの正しい保湿の方法についてお伝えします。
時短化粧品おすすめのオールインワン 時間のない忙しい朝などに1つあると超便利な時短化粧品。実際に使って効果を実感したおすすめのオールインワン基礎化粧品をランキング形式で紹介しています。 […]
ドラッグストアや楽天、アマゾンなどのネットショップで購入できるセラミド配合の化粧品として知られるアルージェとキュレル。ドラッグストアで購入できる便利さと、価格もお手頃ということで人気があるようですが、ネットの公式サイトからしか購入できないセラミド配合化粧品と何が違うのでしょうか。
肌が乾いてカサカサしてかゆい!おまけに粉ふき肌にまで発展してしまった!そんな厄介な乾燥肌、できれば早く改善したいものです。そんな厄介で面倒な粉ふき乾燥肌を効果的にケアするための対策と、長期的な視点で特におすすめの改善対策をご紹介します。
ひと仕事のあと、気の合う仲間と、そしてあなたにとって大切な人とお酒を一杯。日頃のストレス発散、食欲増進やリラックスなど、アルコール摂取には、いろんなメリットがありますが、お酒と肌という観点で捉えたときはどうでしょう?実は、お酒に含まれるアルコールと乾燥肌には密接な関係があるんです。
記事ランキング