ヒアルロン酸やセラミド入りの入浴剤は、乾燥肌の時期、身体が温まって保湿効果もあって人気があるようですが、入浴剤に配合されるヒアルロン酸やセラミドって本当に効果があるのでしょうか。
入浴剤って温泉気分を味わえるし、身体がポカポカ温まって特に寒い季節、血行が促進されて疲労回復にも効果が確かにあるように感じます。さらにはスキンケア系成分のヒアルロン酸やセラミドが配合された入浴剤なんかもあるやん?うるおい侍の家にもあります。
疲労回復のための炭酸ガスにしても、肌の保湿のためにヒアルロン酸やセラミドが配合されてるにしても、なんで血行促進や保湿効果があるんでしょう。口から飲むわけでもなく、単にお風呂の湯船に浸かってるだけやのにです。その秘密は『浸透圧』っていう現象やねん。聞いたことあるかもしれませんが、気体や液体などの物質は圧力(濃度)の高い方からの圧力(濃度)の低い方へ流れる性質があって、例えば、お漬物はキュウリやナスをぬか床に浸けておくと、塩気の強いぬか床の味がキュウリやナスに移ります。これが『浸透圧』。炭酸ガス入りの入浴剤が結構促進効果があるのは、炭酸ガス、つまり二酸化炭素が肌表面から浸透圧で血管中に浸透。これにより血中の二酸化炭素濃度が上がると、身体は体外に二酸化炭素を排出しようとして血流を促すので、結果的に血行促進の効果が得られるねん。
入浴剤に配合された炭酸ガス、ヒアルロン酸やセラミドなどの成分は、このように浸透圧によって肌表面から浸透していくわけです。だから、血行促進や保湿など入浴剤の効果を得るには、湯船にしっかり浸かって、成分が浸透圧で浸透するための時間を与えてあげる必要があるねん。どれくらい時間が必要なのかは、入浴剤の取り扱い説明などを参考にしてや。
ところで、入浴剤での保湿効果を考えた場合、気をつけないとアカンことが。それは42度以上の熱めのお湯は、保湿ケアとしては逆効果の場合があるということ。皮膚が必要以上にふやけてしまって、もともと肌にあった貴重なセラミドが流れ出すリスクがあるからです。ヒアルロン酸やセラミド入りの入浴剤で乾燥肌にいいからと、湯船に浸かりたいのに、セラミドを流出させたくないから長湯ができないっていうジレンマを抱えることになるわけです。
肌の保湿っていう観点では、湯船に浸かる時間は5分以内が理想やといわれてるようですが、では、この5分で浸透圧によって保湿成分がどれくらい浸透するのかってことが気になるところ。それを数値的に証明できないのが申し訳ないねんけど、実際、ヒアルロン酸やセラミド入り入浴剤を使った後、例えば肌のかゆみやカサカサなどが、どれくらい緩和されたり保湿効果が持続するかを考えたら、感覚的には『お風呂から出た瞬間はいいけど、少し時間が経つとすぐ元の症状が出る』っていう気もします。あと、入浴剤は、クール系、炭酸ガス系、スキンケア系、生薬系などいくつかの種類に分かれていて効果もさまざま。少なくとも、得たい効果や季節などに合わせた選択にも気を使う必要があるんとちゃうかな。
結論としては、血行促進や保湿成分入りの入浴剤にも、きっとそれなりの効果はあると思うねんけど、効率で考えたら、入浴剤だけに頼り切った保湿ケアには無理があるので、お風呂上りは、ちゃんと高保湿化粧水やクリームでしっかりと保湿と保護をしてあげないとアカンということです。
最後に、お風呂上りだけじゃなくトータル的な肌の保湿ケアとして、うるおい侍が実際に使って効果を実感できたセラミド商品をお伝えします。こちらの記事で紹介しているセラミド商品は、カラダの内側と外側からセラミドを補うことで肌の潤いと保護に役立つ対策として非常にいいなと思ったので紹介しておきます。
身体の内側と外側からのセラミド補給を助けるセラミド商品の紹介記事へ進む
同じカテゴリー「乾燥肌とセラミド」の一覧
同じ年齢なのに肌にツヤがあって、若く見える人と老けて見える人っていますよね。そのカギを握るのが皮丘(ひきゅう)です。この記事では、なぜ皮丘がツヤ肌に必須となるのか、そのメカニズムと皮丘作りに何をしないといけないのかをお伝えします。
かまんできないツライ乾燥肌のかゆみを、すぅーっと沈めるのに役立つ外用薬と内服薬を合わせて7つ選びました。カラダへの負担が少なく即効性を重視、すべて楽天やアマゾンなどの通販やドラッグストアでも購入できる市販薬なので入手しやすいと思います。
3種のセラミド配合の小林製薬のヒフミド。乾燥性敏感肌などの潤いケアとして人気ですが、ヒフミドの口コミを調べてみると高評価もあれば良くない評価もあります。この記事では、そんなヒフミドの口コミ情報と筆者が実際に使ってみた感想を5つのアイテムごとに比較してみました。
肌の潤いやバリア機能に欠かせないセラミド。そんなセラミドを配合する商品は化粧水・美容液・クリーム・サプリといろいろありますが、効果的に肌へ補うには商品選びも重要なポイントです。この記事では、本サイトで実際に使っていいなと実感したものを中心に、セラミド配合の商品のおすすめを特集してお伝えします。
セラミド配合の基礎化粧品を使ったスキンケア、敏感肌の人にとって肌への負担や効果を考えるとオールインワンでいいのか、それともライン使いすべきなのかなど悩ましいことも多いのではないでしょうか。この記事ではセラミド配合クリームを中心とした敏感肌にとってのベストチョイスをお伝えします。
人気記事ランキング
ドラッグストアや楽天などで、お手頃価格で購入できることで人気のキュレル。『高保湿』という視点で実際に使ってみたデータで比較したキュレルよりおすすめの高保湿化粧水ランキングを作成してみました。
乾燥肌でブツブツができたりザラザラしたり、かゆみやムズムズ感、ピリピリ感を伴ったりと何かと悩みの多い乾燥肌。このようにお肌のトラブルって症状や部位もさまざま。この記事では乾燥肌のブツブツの正体、かゆみやムズムズの原因を交えながら症状に合わせたスキンケアをご紹介します。
無印良品のエイジングケア化粧水と乳液で、ほんとにしっとり保湿できてアンチエイジングにも期待できるのでしょか。実際に試してみたくてファミマで入手。コンビニで買えるエイジングケア化粧品を使ってみた感想をお伝えします。
そのドラッグストアで売っている敏感肌用セラミド化粧品、ちゃんとお肌の保湿効果を実感できていますか?ドラッグストアはスキンケア商品を比較的安価に、そして手軽に入手できるのでとても便利。改善の効果をしっかり実感できていれば問題ないですが、商品選びでは気をつけないと失敗することもあるので注意が必要です。
あせも(汗疹)は過剰発汗によって汗腺閉塞を起こして起きる肌トラブル。予防には、あせもの原因となる汗を肌に残さず乾燥を保つというのが常識かもしません。しかし、そもそも乾燥しやすい肌質の場合には注意が必要なことも。あなたは大丈夫?ケアとしてトラブルを防ぐ、あせもの保湿と乾燥についてお伝えします。
顔より皮膚が薄いといわれる陰部は、とても乾燥しやすい部位のひとつ。陰部の乾燥は、肌のカサつきはもとより、かゆみや黒ずみ、気になるニオイなどの原因となることも。個の記事ではデリケートゾーンが乾燥する原因と、デリケートゾーンの正しい保湿の方法についてお伝えします。
時短化粧品おすすめのオールインワン 時間のない忙しい朝などに1つあると超便利な時短化粧品。実際に使って効果を実感したおすすめのオールインワン基礎化粧品をランキング形式で紹介しています。 […]
ドラッグストアや楽天、アマゾンなどのネットショップで購入できるセラミド配合の化粧品として知られるアルージェとキュレル。ドラッグストアで購入できる便利さと、価格もお手頃ということで人気があるようですが、ネットの公式サイトからしか購入できないセラミド配合化粧品と何が違うのでしょうか。
肌が乾いてカサカサしてかゆい!おまけに粉ふき肌にまで発展してしまった!そんな厄介な乾燥肌、できれば早く改善したいものです。そんな厄介で面倒な粉ふき乾燥肌を効果的にケアするための対策と、長期的な視点で特におすすめの改善対策をご紹介します。
ひと仕事のあと、気の合う仲間と、そしてあなたにとって大切な人とお酒を一杯。日頃のストレス発散、食欲増進やリラックスなど、アルコール摂取には、いろんなメリットがありますが、お酒と肌という観点で捉えたときはどうでしょう?実は、お酒に含まれるアルコールと乾燥肌には密接な関係があるんです。
記事ランキング