オロナインには、効果に期待できる保湿成分は入っているのでしょうか?そんな素朴な疑問からオロナインの保湿成分などについて調べてみました。ひび・あかぎれ・しもやけ・きりきず・すりぎず・やけどなど、多目的に使えてとても便利な大塚製薬のオロナインH軟膏の保湿剤としての利用について考えてみたいと思います。
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オロナインは保湿化粧品などと違って医薬品に分類される治療薬。そんなオロナインの全成分をまずは確認してみたいと思います。有効成分として配合される成分はクロルヘキシジングルコン酸塩液のみ。他の成分は保湿効果のある成分も含めて添加物の扱いとなっています。副作用が気になるステロイドは入ってないですね。
有効成分:
クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%)
添加物:
ラウロマクロゴール/ポリソルベート80/硫酸Al/K/マクロゴール/グリセリン/オリブ油/ステアリルアルコール/サラシミツロウ/ワセリン/自己乳化型ステアリン酸グリセリル/香料/精製水
オロナインには、保湿効果に期待できる成分が入っています。そして、全成分中で保湿成分といえる成分がこの4つになります。
ワセリン:
原油から不純物を取り除いて高純度に生成されるワセリンは、薬局などでもよく見かける保湿剤として有名やね。主な目的は乾燥からの皮膚の保護。肌には浸透せず肌表面に留まることで、肌水分の蒸散を防ぐ効果をしてくれるねん。せやから、肌の内側から保湿する効果にはあまり期待できないといえます。極めて低刺激で扱いやすいワセリンやけど、つけたときのベタつきが気になる傾向が強いのが欠点のひとつ。原料は石油由来の成分やけど、天然原料で不純物を高純度に取り除いてあるので、肌に優しく副作用も少ない安心保湿成分です。ワセリンについては、こんな記事もあるのでよかったらどうぞ。
オリブ油:
オリーブの実から生成されるオリブ油は、食用のオリーブ油とは違ってカテゴリ的には医薬品に分類されるんです。オリーブ油より精製純度が非常に高く、不純物などを取り除いてあるものがオリブ油。で、ここで1つポイント。高純度に精製されてるということは、もともとオリーブ油に多く含まれることで知られるビタミンEなどのポリフェノール類も不純物と一緒に、かなりの確率で取り除かれてるっちゅう可能性が高いこと。また、生成純度の高いオリブ油ほどサラサラしているという特徴があります。
オリブ油と聞くと、ビタミンEなどによる美容効果に期待ができそうやけど、精製の段階で除去されてる(可能性が高い)ので、美容効果より純粋に肌表面を覆う保湿成分としての位置づけ強い成分になります。ベタつきの原因になりやすいワセリンの役割を助けるのも役割のひとつ。
ステアリルアルコール:
保湿・皮膚の保護・柔軟効果に期待できるステアリルアルコールは、化粧品などにもよく使われる保湿成分やで。ただし、軟膏の肌触りを調整するのが主な目的と思われるので、保湿効果としての役割りがどれくらいの位置づけかは不明です。
グリセリン:
安定性が高く保湿効果にも優れるグリセリン。ワセリンが油性であるのに対してグリセリンは水性の性質を持ちます。水を引き寄せる性質を持つため保湿効果に期待ができるねん。ワセリンと比較してサッパリした仕上がり感で保湿できて、湿度の高い夏場でも使いやすいのが特徴やで。
ちなみに、グリセリンは水を吸い寄せる性質があるといいましたが、原液で使う時には注意も必要。というのは、肌水分を吸収してしまって、逆に肌を乾燥させてしまうこともあるからです。オロナインの場合は、配合成分の一つとして使われてるだけなので、もちろん問題はありません。
ちなみにオロナインって、かなりしっかりめのボッテリとしたクリーム。そのため成分表示を確認すると、水が配合比率的にいちばん少ないのがわかります。
オロナインには、配合成分がよく混ざり合うようにするために、界面活性剤としてポリソルベート80や自己乳化型ステアリン酸グリセリルなど、肌刺激の可能性もある成分が配合されています。配合量はめっちゃ少ないと思うので肌刺激の原因になるようなことは少ないですが、超敏感肌の場合は、これらのことを頭の中に入れておくといいかも知れません。
オロナインにも保湿成分といえる成分は配合されてることをわかってもらえたと思います。ただし、オロナインを肌の保湿剤として使う場合は、次のことをしっかり認識して使用目的に合っているかを認識したうえで使うのであれば、肌の保湿剤として手軽で非常に便利といえるんとちゃうやろか。
コスパ的にも魅力的なオロナインやけど、特に顔の保湿目的で使う場合は、ベタつきが気になる場合が多いように思います。肌への浸透性についても、もともとの肌力を取り戻すのが目的となるような場合は、オロナインでは頼りないかもしれません。
そんなワケで私の場合は、ハンドクリームとして使ったり、乾燥の気になる腕や足に使ったりと使い分けるようにしています。
オロナインでの保湿に物足りなさを感じたなら、肌の内側(角質層)から、しっかり保湿ができる保湿化粧品やサプリメントを検討してみるのはいかがでしょう。うるおい侍も実際に使って、特に良いいと実感した化粧水、オールインワン、美容液、そしてサプリメントについてまとめた記事はこちらからどうぞ。
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