ワセリンは無害で、肌が乾燥したときのお手軽保湿ケアでしっかり保湿できると人気があります。でもワセリンの保湿って、本当のところ乾燥肌の改善対策としてどうなんでしょうか。これから説明するワセリンの特性と働きを知れば謎が解けます。
ワセリンは肌を保湿する効果はないねん。肌に塗ったワセリンの働きは、保湿した肌から水分が逃げへんようにフタをするだけやで。だからワセリンを使った乾燥肌の改善はできないというのがほんまのところ。
あくまで肌表面を覆って水分が蒸発せえへんにようにするための保湿剤やということを理解しておきましょう。ワセリンは絆創膏みたいなもんやと考えると、これはつまり、きちんと肌の保湿ケアをするなら高保湿化粧水や乳液を使ったスキンケアも必要になってくるということやで。
乾燥肌の保湿ケアに人気のワセリンは、人体に無害っていうのも人気の秘密。たしかにワセリンを使った保湿は副作用の可能性はかなり低く無害といえるねんけど、あくまで副作用の可能性が低いってことであってゼロではないんです。ワセリンに反応して接触性皮膚炎を発症し、かゆみや発赤などの症状が出る場合があるんです。その原因は、ワセリンそのものではなく、ワセリンに含まれる不純物。
肌の保湿ケアなどで使われるワセリンは白色ワセリンといわれるもので、不純物を取り除く精製レベルによって同じ白色ワセリンでも、いくつかの製品が存在します。プロぺトやサンホワイトと呼ばれる白色ワセリンは、通常の白色ワセリンより高度に精製されていて、より敏感肌の人にも安心して使用することができるで。
ワセリンの原料は石油やということをご存知でしょうか。石油由来って聞くと副作用や人体への悪い影響を心配する人がおるねんけど、ひと昔の精製技術ならまだしも、現代のワセリン精製技術は、ワセリンに含まれる不純物を高度に取り除くことができるので、ほぼ無害と考えていいわけです。精製レベル的に一番低レベルの白色ワセリンも、ちゃんと日本薬局方の基準をクリアしてるし、ワセリンは皮膚科から処方される軟膏などの基剤としても広く使われています。
精製レベルが高い順に並べると、サンホワイト、プロペト、白色ワセリンって感じ。ワセリンは、100%無害で副作用がないとはいいけれへんけど、心配するほどのリスクはないといえるんとちゃうやろか。そもそもワセリンに薬理作用はないわけやから、作用も副作用もないともいえます。敏感肌や乳幼児に使うなら、より高度に精製された白色ワセリンがより安心できるでしょう。
あと、最後におさらい、ほんまの保湿ケアをする必要があると考えるなら、ワセリンだけの対策ではなく、高保湿化粧水や乳液でのスキンケアも考えることが大切やで。
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