顔や目の下が乾燥しやすい原因と対策

顔や目の下などの乾燥って困ります。女性なら乾燥肌が進んで白い粉ふきを起こしたりでもしたら、お化粧のノリがどうこういうようなレベルではないでしょう。男性にとっても不快な顔や目の周り、口周りの乾燥の原因とケア方法をしっかり身につけて乾燥知らずのみずみずしい肌を保ちましょう。

まずは人の皮膚の働きと厚さの話

顔や目の下などを含め人間の皮膚の構造は、外側から表皮、真皮、皮下組織の３つの層からなるねんけど、特に表皮と真皮は肌のうるおい、弾力とハリに密接な関係があるねん。

真皮

表皮の内側にある皮膚組織で、膠原線維と弾力線維とが網目状の構造を作ることで肌の弾力やハリを維持してるねん。コラーゲンとエラスチン、この言葉を聞いたことも多いんとちゃうかなと思います。ここでいう、膠原線維はコラーゲン。弾力線維がエラスチンというわけやね。そして、真皮層のうるおいを保つのに重要な役割を担ってるのがヒアルロン酸やで。

これらは年齢と共に減少していくので、加齢によって顔や目元、口元などの肌の弾力とハリが失われていくことになるわけです。真皮の厚さは、顔や背中、手足など身体の部位によって違うねんけど、表皮の約10倍ともいわれいて１～３ｍｍ程度やで。

表皮

表皮は、真皮の外側を覆う皮膚組織で、表皮はさらに、内側から基底層（きていそう）、有棘層（ゆうきょくそう）、顆粒層（かりゅうそう）、角層（かくそう）または角質層（かくしつそう）の４つの層から構成されています。真皮からの栄養の受け渡しを行う基底層、外部からの異物を検知する有棘層など、それぞれの層によって働きが違います。

表皮全体の厚さは、０．１～０．３ｍｍ程度で、一番外側の角層はさらに０．０１～０．０３ｍｍ程の厚さしかないねん。角層は約０．０２ｍｍという極薄の膜やけど、核を持たない細胞どうしがレンガ状に積み重なり、セラミドなどの細胞間脂質でびっちりと繋ぎとめられることで、肌水分の蒸発を防いだり、外部からの刺激をシャットアウトする超重要な働きをするねん。

顔や目の下が乾燥しやすい原因

皮膚の構造と、その働きを簡単に理解してもらいましたが、次は、顔や目の下が乾燥しやすい原因を考えてみます。皮膚の構造は同じ、でも、その厚さは部位によって違ってくるやん？顔の皮膚は身体の中でも薄く、特に目元、目の下、頬、口元はデリケートな部分。その薄さはたったの０．０２ｍｍ程度しかありません。

こんなに極薄でデリケートな部分を、洗顔やメイク落としてなどでゴシゴシこすったり、こすらないにしても、サッパリ感を優先して、つい洗浄力の強いクレンジング剤をえらんでしまったり・・・ゆで卵の表面をサンドペーパーで擦るようなもの。薄くデリケートな角層がキズ付いてしまうと、そこから水分が逃げやすくなり、また外部の刺激を受けやすくなって、顔や目の下など、肌はどんどん乾燥しやすくなってしまうで。

顔や目の下の乾燥を防ぐフェイスケア

顔や目の下の乾燥を防ぐフェイスケアの基本は、保湿化粧品はもちろんやけどクレンジング剤やタオルなどを含めて、低刺激で肌に優しいものを選ぶことです。洗顔の後の保湿ケアはしっかり確実に行うようにしてください。それから、洗顔後の保湿は時間との勝負ということも、ちゃんと意識しとかなあかんよ。洗顔後、極力３分以内には保湿ケアを済ませるようにしましょう。

また、保湿化粧品で、顔や目の下、目元、口元などの肌にうるおいを与えるには、ローション、美容液、クリーム選びにも気を配ると完璧。角層の保水力は、角層細胞を隙間なく繋ぎとめる細胞間脂質の働きが超重要。この細胞間脂質の大部分を占める成分はセラミドやから、保湿ケアでセラミド配合化粧品の選択は、効率的な保水にめっちゃ有効やねん。

例えば、敏感肌でも安心して使える超低刺激のヒト型セラミド配合の、こんな保湿化粧品なども参考にしてください。

超低刺激のヒト型セラミド配合保湿化粧品