尿素でかゆみと黒ずみ改善！？乾燥肌ケアには大丈夫？

乾燥肌ケアにおいて尿素は、非常にいい効果を発揮する成分といえます。尿素で肌のかゆみや黒ずみを改善できるとも聞きますよね。でも、尿素が肌に与える影響を正しく理解していないと、あなたの肌を逆に傷つけてしまう場合があることをご存知ですか？

尿素ってなに？

「尿（にょう）」の「素（もと）」って書く尿素、尿素を使用したスキンケア化粧品は、まるでオシッコが原料のように思ってしまうかもしれませんが、決してそうではありません。

尿素は、もともと人間の身体にとっては害のある毒性の強いアンモニアです。アンモニアは肝臓で無毒化されて尿と一緒に体外へ排出されるねん。尿素は、アンモニアが肝臓で無毒化された成分で、たまたま尿の中から発見されたから、そのような名前をつけられたらしいです。

尿素は、肌の角層や汗にほんの微量だけ含まれる成分。保湿効果が高く角層には天然保湿成分（NMF）として含まれてるねん。また、尿素はタンパク質を分解する性質があって硬くなった皮膚（角化という）を軟化させることから、手のヒビ割れや、皮膚が厚く硬くなりやすい、かかと、肘や膝といった部分に使うスキンケア化粧品に使われる成分としてよく知られています。もし知らなかったら、ここでまず頭の中に入れておきましょう。

尿素が乾燥肌に与える良い影響

尿素は、乾燥肌のなかでも皮膚が厚く硬くなる症状、皮脂欠乏症や老人性乾皮症には非常に有効とされています。また、アトピー性皮膚炎にも効果があるようです。だからって、皮膚科にかかってるような場合は、お医者さんの指示に、ちゃんと従わなあかんよ。

尿素はタンパク質を分解するといいましたが、これは、角化した角質を少しずつ除去する働きがあるということです。つまり、尿素にはピーリング効果があるということやねん。この効果で肌の新陳代謝が活発になって、新しい角層細胞が生まれては表面に押し上げられ、どんどんと肌が生まれ変わるようになります。これを肌のターンオーバーっていいます。

ターンオーバーが活発になる、これは新しい肌に生まれ変わるってことやから、肌の黒ずみ改善や、うるおいと若々しさを取り戻すことでかゆみを軽減できたりという期待ができるわけです。これが尿素で肌の柔軟さが蘇るメカニズムというわけです。尿素は、乾燥肌の中でも肌のターンオーバー周期が乱れて通常より遅くなってるような場合に効果的といえますね。

尿素が乾燥肌に与える悪い影響

肌のターンオーバーは通常２８日程度が一般的やねんけど、尿素の強制ピーリング効果によりターンオーバー周期は短くなります。これが意味するところは、乾燥肌でも比較的ターンオーバーが正常に機能してるような場合に使用すると、ターンオーバー周期を早めてしまうことにつながるってことやねん。

ターンオーバーが早まるということは、未熟な角層細胞を量産してしまうことになるので、どんどん未熟な細胞で角層が構成されるようになります。早すぎるターンオーバー周期は、肌のバリア機能を低下させ、結果的には、より深刻な乾燥肌を招く危険性があるんです。従って、肌の黒ずみや、かゆみ軽減を目的とした尿素の使用についても、むやみやたらと使い過ぎると肌トラブルを起こす可能性があるということになります。

尿素は乾燥肌の万能薬ではない

以上のことから、尿素は、肌の黒ずみや、かゆみの改善にも期待ができて、保湿にも効果があるわけやけど、すべての乾燥肌に対して万能な効果をもたらす成分ではないことがわかってもらえたと思います。尿素は、乾燥肌の種類によって、きっちり使い分ける必要があるということを覚えといてや。簡単にまとめる次の通りです。

• 角層が厚く硬くなる乾燥肌に効果絶大といえる。
• 肌の角化が進んでいない乾燥肌には逆効果になる場合がある。

上記の2つ目のように尿素を使うべきではない簡素肌ケアには、保湿ケアの成分として無視できないセラミド配合の保湿化粧品がピッタリやで。こっちの乾燥肌ケアが、今のあなたの状況に合ってるっていうことなら、うるおい侍が、普段使ってるセラミド配合化粧品を参考にしてみてください。

ここまで、尿素と肌の黒ずみや、かゆみ改善、乾燥肌との関係について正しい知識を身に着けたあなたは、もう間違ったスキンケアで肌トラブルを悪化させてしまうことはないはず。さぁ、うるうるピンシャンの健康的な肌を取戻しましょう！

ところで尿素配合ではないですが、尿素のターンオーバー効果に負けへん成分配合で、便利なオールインワンゲルがあるので参考にしてみてください。

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